新垣

罪人の記

窓を閉めようとカーテンの向こうを除いた。

すると夜景がいつもよりも輝いて見えた。

私は急いでいた手を止めて、ゆっくりと余韻に浸っていた。

綺麗だと感じ、様々な思いや思想が私の脳裏をよぎっていった。

切なくなったり寂しくなったり。

唯、私は立ち止まり、夜景を眺めていた。

途中、冷たい風が私を通り抜け、俳優になった気さえした。

私はマッチ箱を握りしめて、ベランダへ向かう。

マッチ棒を取り出し、思い切り手を引いた。

火がついて、激しく燃えた。

でも勢いは長くは続かず、私の前に儚さだけが残った。

私はそれでは足りずと、もう一度火をつけた。

すると火は、勢いよく消えた。

私は再び、夜景に目を向ける。

近くで車が止まったようだ。

私はなんとも言えないような気分に陥り、また夜景を眺める。

暖かかった。

それだけ。

私は部屋に戻り、窓を閉めた。

11時を回ったばかりだった。